【カナダ・モントリオール】アパート探しで振り込め詐欺に要注意！！

さて、毎年7月1日のCanada Day (カナダの建国記念日)は、ケベック州では別名「お引越しデー」とも呼ばれる、多くの方がお引越しをする日となります。

大きな理由としては、アパートを借りる際の契約が大抵1年契約/更新となっていて、それが7月1日から6月30日が一般的だからです。

大体毎年5月頃から、各ウェブサイトには空き物件の掲載数が多くなってくるのですが、ここで要注意なのは、モントリオールを含むカナダ国内だけでなく、世界的にも入居希望者を対象とした振り込め詐欺が大流行しています。警察からも注意喚起が出ております。

このページでは、詐欺物件を見破る方法をご紹介していきますので、お部屋探しをされている方、これからされる方は、つぎに記載する内容をよく読んで、十分にお気をつけください。

賃貸詐欺のしくみ

詐欺師は、賃貸物件や販売物件が掲載されているウェブサイトから物件の写真と住所をコピーして独自の広告を作り上げ、あたかも自分が保有する物件として賃貸広告をウェブサイト上に載せます。

特徴としては、ロケーションも良く、内装もとても綺麗なのに(ほとんどの場合、プロによって撮影された写真が使用されています)、賃貸料が市場価格より低く設定されていて、大変魅力的なところです。

賃貸詐欺の危険信号

価格

ロケーションと内装からするとありえないくらい市場価格より低い価格設定がされている。

大家が国/州外在住

物件の所有者が国外もしくは州外に住んでいる。

訪問なし

大家が国外もしくは州外にいるため賃貸先へは行くことが出来ず、物件の下見が出来ない。

写真

建物の外観のみの写真が使用されている。

プロによって撮影された、モデルルームのような美しい部屋の写真が使用されている。

金銭の要求

見学もできていない状態で最初の1ヶ月分の家賃を送金するよう請求してくる。

(見学日の設定はされている場合もあります)

写真付き身分証明書の要求

写真付きの身分証明書のコピーをEメールで送るように言ってくる。

あおり

「すごく人気物件で、問い合わせも多く来ているから、もし入居したいのであれば、今すぐに1ヶ月分の賃貸料を先払いしないと物件を押さえられない」というのが謳い文句です。

賃貸詐欺を回避する方法

見学していない物件への支払いは絶対にしない

詐欺師が一番欲しいのはお金です。

賃貸物件は、借りる前に見学をして物件の内外部の確認をさせてもらえることは当然の行為です。

見学もできない/していない物件に対して家賃の先払いは絶対しないようにしましょう。

見学していない物件の賃貸契約をしない

賃貸詐欺では、契約書を結ぶケースもあります。

見学をしていない物件の賃貸契約は絶対しないようにしましょう。

実際に掲載物件まで行ってみる

実際に空き物件まで行ってみて、掲載写真のような間取りの物件なのか等確認してみましょう。

全く別の写真が使われている場合はすぐにわかります。

住所や名前で検索をする

やりとりの中で記載されている大家の名前、大家のEメールアドレス、物件の住所等を検索をしてみましょう。

使用されているものは偽名もしくは、以前同様に騙した人たちの名前を使用している可能性があります。

インターネットやSNS等で確認をしても、その名前と住んでいる地域が該当する人物が見当たらない場合は、存在しない人物の可能性もあります。

また、既に同じ住所で誰かが詐欺にあっていた場合、住所検索をするとその情報が出てくることがあります。

また、物件掲載のウェブサイトで使用されていた写真で検索をすると、別サイトで使用されているものとわかることもあります。

電話で連絡が取れるか確認する

やりとりがEメールだけでなく、きちんと電話でも連絡が取れるか確認をする。

(適当な番号を使っている場合もあるので、実際にかけてみて確認をする)

詐欺にあったらどうすれば良いか

近くの警察署へ被害届を出しましょう。