【モントリオールの賃貸】アパートタイプ・家賃・契約について徹底調査！

モントリオールでアパート探しをしたいけれど、アパートのタイプが良くわからない！

アパートやお部屋借りは大体いくらくらいするの？

アパート探しをする時に気を付けるべきことはなに？

どのエリアがおすすめ？

どのエリアは避けた方が良い？

初めてアパート探しをされる方はわからないことだらけだと思います。

このページでは、モントリオールでアパート探しをする際に押さえておくべきポイントがしっかりまとめてあります。

ぜひ参考にしてみてください。

モントリオールのアパートのタイプを教えて！

モントリオールはアパートのタイプで独特の言い回しをします。
でも覚えてしまえば簡単！
これでお部屋探しがグッと簡単になります！

※1/2はバスルームの意

アパート借り、ズバリお値段はいくら？

皆が気になる、モントリオールのアパートの家賃、平均はいくらかエリア別に見て行きましょう。

※2020年1月調べ

いくつかのエリアをピックアップして部屋サイズごとで平均を見てみましょう。

※2020年1月調べ

※2020年1月調べ

カナダの他の大都市と家賃を比較してみると・・・

※2020年1月調べ

アパートシェアだと１部屋いくらなの？

アパートシェア、上に紹介した平均金額を寝室の数で割ると、1人あたりがなかなか高いお値段となりますよね。

しかし、実際アパートシェアをするためにシェアメイトを募集している広告を見ると、3～4人でシェアをして1人あたり平均CA$600/月(家賃のみ)くらいとなります。ロケーションと何人で住むかにもよりますが、運がよければ400ドル前半(家賃のみ)の家賃のお部屋が出ていることもたまにあります。

アパートもしくは部屋探しをする時に絶対確認すべきこと

アパートもしくは部屋探しをする時に絶対確認すべきことは以下の6点。

1. 家賃には何が含まれているか
2. お部屋で気を付けるべきこと
3. ロケーション
4. 駅からの距離と周辺に何があるか
5. 入居者が従わなければならないルール
6. リース期間

では、1つずつ見て行きましょう。

①家賃には何が含まれているか

入居者の募集要項に書かれていることをまずはしっかり確認しましょう。

表示金額は家賃のみなのか

家賃にインターネットと光熱費とお湯料金が含まれているのか

そこに洗濯機と乾燥機、コンロ、家具が含まれているのか

大きく見て、まず大切になってくるのは上の３つ。

インターネット代はプランにもよりますが月々50ドル～。

光熱費は部屋のサイズや使用量にもよりますが、モントリオールの月あたりの平均使用量はCA$120～CA$180、ただし季節によって値段は大きく変わってきます。大体月々CA$60～CA$250、もしくはそれ以上かかります。Hydro Quebecを利用している場合、請求は2ヶ月に1回となります。

アパートの1階は夏も冬も室内の温度が低いため、冬場の光熱費がかなり高くなります。角部屋も同じく光熱費が高くなります。

お湯は光熱費の20%くらいの値段と言われています。

もし家賃にインターネット代・光熱費・お湯料金が含まれていない場合は下見に行った際に必ず値段を確認しましょう。

また、モントリオールの家は洗濯機と乾燥機がない家も多いです。

排水溝自体がない家もあれば(洗濯機と乾燥機を購入してもつなぐところがない)、排水溝はあるけれど、マシーンがないという場合もあります。前者の場合は、コインランドリーの使用、もしくは小さな洗濯機を購入し、キッチンのシンクの蛇口にホースを繋いで洗濯機を使用するという方法もあります。後者の場合は、自分で購入して設置すれば使用可能です。

コインランドリーを使用する場合は、近くにあるかどうかを確認しましょう。

コインランドリーを使用するためには25セントや1ドル硬貨が必要となってきます。

小銭を貯めておかなければならなかったり、近くにランドリーがあれば使用前と使用後に2回行ったり、遠ければマシーンを利用している間ずっと待っていなければならなかったりと何かと不便。しかもモントリオールの冬は一番寒い時で体感マイナス40度近くまで下がります。そんな中洗濯に出るのは大変！

できるだけ洗濯機と乾燥機がついている、もしくはせめて排水溝だけでもついているアパートを選びましょう。

日本で言うマンションタイプのアパートだと、地下にコインランドリールームが備え付けられていることもあります。

もちろん硬貨が必要になってくるのと、アパート入居者達と共有することになるので、それが嫌な場合は、自分の家の中に備え付けられている、もしくは設置できる物件を選びましょう。

家具に関しては、永住者でなく、アパートシェアでお部屋1室のみ借りたい場合は、ベッドルームにせめてマットレスだけでもついていると楽かと思います。

前入居者が家具を安く売ってくれる場合もあります。その場合、募集要項に書いてありますので、希望する場合は交渉してみましょう。

②お部屋で気を付けるべきこと

半地下や地下の物件/お部屋は家賃が安めです。

また、アパートシェアをする場合、窓がない部屋も家賃が他より安くなります。

あまり家/部屋で過ごさない方で家賃を抑えたいのであれば光の入らない物件でも良いかもしれませんが、ただでさえ冬は日照時間が短いどころか太陽すら顔を出さない日がほとんどなモントリオール。

体調を崩さないためにも、窓があるだけでなく、日当たりに関しても気を付けて見てみましょう。

あとは、外階段の物件も多くあります。

海外らしくて素敵だと思うのですが、見るのと住むのとではやはり違います。

冬場は雪が降ると階段が滑り台のようになります。

雪かきをしっかりしても滑る危険もあるため、夏場だけ借りるのであれば良いですが、冬場も住む物件であれば、2階以上に住む場合は内階段の物件の方が安全です。

モントリオールのアパートは古い建物ばかりです。

そのため、地域によってはネズミがよく出たり、ごくまれですがゴキブリが出る場合もあります。

入居前に壁等に穴がないか等、気を付けてみるとともに、念のため大丈夫か確認をしてみましょう。

③ロケーション：どこがオススメ？どこは避けた方が良い？

絶対避けた方が良いエリア

モントリオールは、ここ数年で命に関わるような出来事が特に深夜の時間帯に増えてきましたが、絶対にこのエリアは外した方が良いというところは特にはありません。

メトロは駅や平日と週末で最終の時間が違いますが、大体午前0時半～1時近くまで夜は走っています。

ほとんどのエリアは安全ですが、むやみやたらに夜遅くまで出歩かないようにしましょう。

バスが24時間走っているラインもあります。

グリーンラインの両端7駅くらいのエリアや空港にほど近いオレンジラインのCôte-Vertuに近くなればなるほど家賃が比較的安く、元々労働者階級や資金的にあまり余裕のない移民が多く住むエリアなので、低所得者が多くなります(グリーンラインVerdunエリアは近年開発が進んできて、ある程度所得のある人も住み始めました)。だからと言って犯罪が起きやすいとは言いませんが、居住者は有色人種が多く、家賃の高いエリアと比べるとエリアの雰囲気も違います。

日本人に人気のエリア

日本人が好んで住むエリアがいくつかあるのでメトロの駅の名前を挙げてご紹介していきます。

【グリーンライン】

【オレンジライン】

④駅からの距離と周辺に何があるか

メトロ(地下鉄)の駅・バス停

洗濯機のところでも触れましたが、モントリオールは冬は一番寒い時で体感温度がマイナス40度まで下がります。毎年10月中旬頃に初雪を観測し、3月までの6ヶ月は冬となります。4月も毎年数日雪を観測します。

そのため、メトロ駅からは徒歩10分以内、バス停はすぐの物件が理想です。

バスは時刻表があるのですが、特に冬場はダイヤが乱れ、10分おきにバスが走るラインでも1時間に1本も来ないなんてこともあります。

そのため、出来ればメトロの駅付近の物件がオススメです。

よく利用する施設

同じくアパートから徒歩10分以内にスーパー・Pharmacy・Dollarama(百均)、郵便局(スーパーやPharmacy内に入っていることが多い)があることが望ましいです。

車を所持するのであれば話は別ですが、そうでなければ、極寒の冬場に重たい荷物を持って雪道を歩くことはなかなか厳しいです。

郵便局に関しては、日本のように再配達がされないため、不在だった場合は指定の郵便局に自分で取りに行くことになります。

もし近くに郵便局がないと、地域によっては片道30分以上もかかる郵便局が指定されることもあります(指定郵便局よりも近くに郵便局があったとしても)。

飲食店

外食をよくする方であれば、アパート周辺にレストラン・カフェ・ベーカリー等があるかどうかも確認しておきましょう。

エリアによっては完全なる住宅街でお店が全然ないところもあります。

子供が遊べる場所・施設

お子さんがいらっしゃる場合は、アパートの近くに公園や図書館があるかどうかも確認しておきましょう。

⑤入居者が従わなければならないルール

入居者に従ってもらうべき大家が定めたルールというものが大抵どの建物にもあります。

例）室内で吸わない、動物を飼うのは不可、パーティー不可、入居者以外の宿泊不可等

これらは、必ず入居前に説明がなされていなければなりません。

つまり、入居前に説明がなかったことに関して苦情を受けたり、そのせいで出て行ってくれと言われても、その要求は無効となります。

例）動物不可と言われていなかったのでネコや犬を飼ったらダメと言われた

※「犬はダメ」と書かれている場合、基本的には他の動物は飼うことができる

※動物を飼うことができる建物でも、もしその動物が建物内を汚し続けていたり他の入居者に迷惑となるような行為をしている場合は、大家はそのペットを住まわすことはできない旨(もしくは入居者に退居するよう)申し出ることができる

こういったトラブルを避けるためにも、気になることはすべて事前に確認しておくようにしましょう。

⑥リース期間

アパートを借りる場合は、契約期間に制限があるか、制限はないが更新日が設けられているか等を確認しましょう。

法律では、大家から特に何も連絡がない場合は、同じ条件での自動更新と定められています。

ただし、フルタイムの学生が教育機関から住居を借りている場合、学生は、リース終了の少なくとも1か月前に、学校の管理者に書面で通知して、リースの更新を希望していることを知らせる必要があります。消印は、規定された期間の遵守の証拠となります。

大家が家賃等、何かしらの変更をかけたい場合は、入居者にその旨を記したレターを送ります。

入居者はこれに対し、3つの選択肢があります。

・リースを新しい条件で更新

・リースは更新するが、条件を拒否する

・更新をせず、現在の契約期間が終わったら退居する

※基本的に返事はレターが書かれた日から30日以内にしなければなりません。30日以内に返事がなかった場合は、新しい条件に同意した上で更新するものとみなされます。

※新たな条件を拒否する場合は、必ず大家にその旨を書面にて伝えなくてはなりません。

この場合、リースは更新となりますが、当事者間で合意に達しない場合はRégie du logementが審査を行い、裁判所が下した決定に準拠することとなります。

大家が期間内に返事をしなかった場合、現条件にてリースの更新となります。

もし、大家から何も連絡がなくても、退居したい場合は、決められた期日までに大家に書面にて通達しましょう。

多くの物件の契約は7月1日からの1年となります(1年更新)。

そのため、借りた日から1年契約となる場合もありますが、例えば4月1日から借りた場合、4月1日から6月30日までの3ヶ月契約をまずして、引き続いて7月1日から1年契約を結ぶこともあります。

更新時期が近付くと、次の1年の家賃や他に新たに条件が追加される場合はそれらの情報とともに、大家からレターが届きます。7月1日が契約日の場合は、大体毎年2月頃にこのレターが届きます。基本的には契約が切れる3か月前までには更新の有無の伝達が完了となります。

契約前に大家から求められる可能性があるもの・大家が提出を求めてはいけないもの

契約前に大家から求められる可能性があるもの

本人確認のためにdriver’s license(運転免許証)、health insurance card(健康保険証)、social insurance card(社会保険証)の提示(大家はコピーを取って手元に置いておくことは禁じられている)

現もしくは前大家の連絡先(ルールを守る良いテナントかを確認するため)

支払いを期日に確実に行えるかのcredit report(信用調査レポート)。現/前大家からのレターを渡すことも可

大家が提出を求める(コピーを保管する)ことができないもの

social insurance number(SIN)：社会保険証

driver’s license・運転免許証

health insurance card：健康保険証

passport・パスポート

家賃の支払いで気を付けること

たまに入居前に最初の月の家賃とデポジットとして1ヶ月分の家賃代の計2ヶ月分を求める家主がいます。

デポジットは、家の中が綺麗な状態のままであれば、最後の月の家賃として使用され、もし何か壊れた等あればデポジットから修理代が出されます。

特に外国人や留学生に対し、行われます。

ですが、これは実は違法なのです。

ですので、あなたには断る権利があります。

但し、断った時点でアパートの契約に進むことは難しいと思ってください。

デポジットとして1ヶ月分の家賃支払いを求める大家は、入居者の募集要項にその旨記載してあります。デポジットを支払うのは嫌だなと思ったら、大家に連絡を取ることは控えましょう。

同様、特に学生が多く住むエリア(例えばPlateau、McGill Ghetto、ダウンタウン)では大家がセキュリティデポジットや前入居者が置いていった家具の買取料を請求する場合があります。これは”finder’s fee(仲介手数料)”と言われるのですが、違法となっています。例え、その物件をすごく気に入ったとしても、他にも良い物件は必ずあります。大家が違法行為を行っている物件は、後々も入居者が不利になるようなことが起こらないとも限りません。こういった物件は避けるようにしましょう。