カナダの東部にあるケベック州モントリオールでは、9月に入ると朝晩の気温が1ケタに下がり、初雪は毎年10月中旬くらいに観測され、そこから4月頃まで長い冬が続きます。
近年は温暖化に伴い、モントリオールの冬もだいぶ暖かくなってきましたが、それでも一番寒くなる時で気温がマイナス30度を下回り、体感温度ではマイナス40度にもなります。
日本で北海道等、北国・雪国のご出身でなければ経験したこともないような寒さの中生活をすることとなります。
それでは、そんな極寒の冬を乗り切るためにすべき12の項目を順にご紹介していきます。
天気予報を常に確認する
極寒の地で生活していく中で一番大切なのは、天気予報を毎朝晩と常に確認すること!
日本の本州では、「冬場は大体0-10度くらい」とそこまで温度差に幅がありませんが、モントリオールの冬はマイナス30度(体感温度にするとマイナス40度)からプラス5度くらいまで、まるでジェットコースターのように気温が上がり下がりします。
また、天気予報も見る度に変わるというくらいコロコロ変わります。
そのため、毎朝晩必ずその日・翌日の天気を確認し、気温に合わせて適切な行動をとるように心がけることがとても大切となります。
厚着しすぎない
次に、現地の方にとにかく言われるのが、「厚着しすぎない」ということ。
「寒い=着こめばよい」
というのは日本の考え方なのかもしれません。
ここモントリオールでは、冬はとにかく寒いのですが、室内は常に暖房が入っていて暖かく、とても過ごしやすいです。
そのため、出かける際に厚着しすぎると、室内に入った瞬間暑すぎて汗をかき、体が冷える原因にもなります。
次にご紹介しますが、防寒はコート等でしっかりし、普段着はそこまで厚着しすぎないよう気を付けましょう。
最低でもマイナス30度対応のコートとブーツを購入する
10月頃から店頭には冬用のブーツが売り出され始めます。
ファッショナブルなものから完全防備タイプのものまで、デザインはさまざまですが、とにかく気を付けることは、どのくらいの寒さまで対応したものかということ!
冬用のブーツやコートには、商品タグと一緒に「マイナス〇度対応」というタグがつけられているブーツがあります。
ここ数年で、「マイナス50度対応」というブーツも出てきましたが、通勤や買い物等少し外出する際に履く程度であればマイナス30度まで対応していれば十分だと思います。
仕事で屋外にいることが多いという方はマイナス50度対応のブーツがよいかもしれません。
今まで見てきた中では、マイナス50度対応は男性用のブーツのみ、女性用はマイナス20度対応のものが一番多いです。
日本と違い、なんと冬が約半年もあるカナダの東部にあるケベック州モントリオール。「カナダの冬が極寒」というイメージを持つ人はそんなに多くないと思いますが、そんな半年もある長い冬の間、一番寒い時で体感温度がマイナス40度にも達するほど、[…]
顔をできるだけ覆う
マイナス20度を下回ってくると、とにかく外気に触れる肌が痛く感じます。まつ毛も鼻の中も凍ります。息をすると喉も凍り付く感覚がします。
かなり低い温度では雪は降らないのですが、路上に積もった雪が風で舞い、時には吹雪のような感じになります。
そのため、眼以外の肌はできるだけ覆うようにしましょう。
裏起毛のパンツを履く
前述で「厚着をしすぎない」と書きましたが、基本的には外出時はコートを着るので上の服は暖かい室内で過ごすのに適したもので十分ですが、足元はやはり寒いです。
そのため、私は冬は裏起毛のパンツを常に履いています。
なかなかカナダでは見かけないので、日本から持参されると良いかと思います。
出来る限り屋外での長時間滞在を避ける
ウィンタースポーツや屋外のイベントに参加する以外は、出来るだけ屋外に滞在することを避けましょう。
暖かい飲み物を持参する
万が一屋外に滞在するようであれば、魔法瓶に暖かい飲み物を入れて持参するようにしましょう。
但し、イベント会場を除き、日本のように公共の場で利用できるお手洗いがカナダではそんなに設置されていないので、飲みすぎには注意しましょう。
髪の毛はしっかり乾かす
日本では夜にお風呂に入るパターンがほとんどだと思いますが、カナダでは朝にシャワーを浴びる方も多いです。
外出前に洗髪をした場合は、必ずしっかり乾かしてから外出しましょう。
寒さで髪の毛が凍ってしまったり、髪の毛が冷えて体温が下がり、風邪をひく原因にもなります。
ビタミンDを摂取する
冬の時期は日照時間が短いどころか、太陽が出ていることさえないような日が続きます。
また、太陽の光も弱くなっています。
そのため、ビタミンDが生成されないので、別途ビタミン剤を取る形でビタミンDを摂取するようにしましょう。
体を動かす
冬は室内で過ごすことがほとんどとなるので、体を動かす機会が極端に減ります。
モントリオールではジムに通っている方も多くいますが、ヨガやダンス等、家の中でもできる体の動かし方もあります。
また、モントリオールは地下道がとても発達しているので、ダウンタウンエリアは地下道を通って広範囲に動くこともできます。そういった場所を利用して歩くのもオススメです。
Youtubeでも閲覧することが可能ですし、コートも着て寒さに縮こまって猫背になりやすい冬場、全身がしっかり動かせるので、カナダに来てラジオ体操の素晴らしさを認識しました!
まとめ
体感温度がマイナス40度という、日本にいては想像もつかないような寒さになるカナダはモントリオールの冬。また冬が3ヶ月ほどの日本に比べ、モントリオールでは1年の半分となる約6ヶ間、寒い冬が続きます。
そのため、極寒の冬を無事に越すためのコートとブーツを始めとした防寒具をしっかり揃えることがまず大切となってきます。
他にも、日本ではなじみがありませんが、特に太陽の光にあたる機会がほとんどなくなる冬場は、ビタミンDを毎日摂取するようにしましょう。ビタミンDを含むビタミン剤は、薬局やWalmart等に驚くほどの種類が並んでいますので、簡単に手に入ります。
そして、室内で過ごす機会は増えますが、出来る限り体を動かすようにしましょう。
特に2月は鬱になる人が急増する時期となります。
室内でも楽しめる方法を自分なりに見つけて、長い冬を乗り切りましょう!